三世代

ちょっと時間が経ってしまった。第二次大戦の趨勢を決めたといわれるノルマンディー上陸作戦から60周年、記念式典が当地で行われたという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040607-00001009-mai-int
一言で六十年といってももちろん自分がその時点で存在していないし、もう世代も祖父祖母の時代だ。戦争を実感できる体験もなければ、時代の雰囲気を感じるにはあくまで想像を働かせるしかない。けれども世代が戦争体験者の世代からその孫の世代に変わってくると、何か時代の雰囲気は明らかに変わってくると感じる。よく二代目は先代の遺産を堅実に守り、三世目がその家の行く末を決めるというが、財産の有る無しに関わらず、人間の考え方、行動規範、特に時代の「雰囲気」なども三世代を経ると随分変わる。まさに現在の日本はそんな雰囲気が漂っている。社会、経済、政治、教育、道徳、など様々な分野において。
ちなみに1945年終戦の六十年前は、日本では明治も中頃にさしかかり、第一次伊藤博文内閣が年末に発足している。まさに日本の近代国家への岐路になった年とも言える。