2005-06-01から1ヶ月間の記事一覧

太平記-鎮魂と救済の史書

太平記―鎮魂と救済の史書 (中公新書)作者: 松尾剛次出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2001/10/01メディア: 新書購入: 1人 クリック: 14回この商品を含むブログ (9件) を見る

羆嵐

一匹の羆の襲来によって為す術もなく立ち尽くす人間。それを冷静に仕留める人間、自然の残酷さ。その全てがじわじわと迫ってくる。現代人が遠い過去に置き忘れていったかもしれない自然の猛威、人間が自然に生かされているという感覚を呼び起こされた感じが…

冬の鷹

冬の鷹 (新潮文庫)作者: 吉村昭出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2012/09/01メディア: 文庫 クリック: 23回この商品を含むブログ (33件) を見る

陸奥爆沈

戦艦武蔵 (新潮文庫)作者: 吉村昭出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/11メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 20回この商品を含むブログ (52件) を見る零式戦闘機 (新潮文庫)作者: 吉村昭出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1978/04/03メディア: 文庫 クリック:…

零式戦闘機

戦艦武蔵

読了三冊

羆嵐 戦艦武蔵 零式戦闘機

平家物語 あらすじで楽しむ源平の戦い

大河ドラマのかすかな影響で源平時代をもっと知りたいと思いながら読了。平家物語の入門編として最適か。あらすじだけを追っていけば、「諸行無常の響きあり」が全編を覆う物語だが、人間の物語としても現代に通じる面白さがありそうだ。ある意味いやいや古…

水の環境史 「京の名水」はなぜ失われたか

京都の近代水道建設を中心に、水と現代の関わりを描いていく。近代化によって変貌する京都の姿が近代日本の都市の縮図としてもみえてくる。琵琶湖疎水の建設によって水の供給が「一元化」(上下水道を近代水道だけに頼る)してしまった京都の現実を考えると…

勝者の組織改革

「敗者の美学」「体育系」といった言葉にとても強い違和感を覚える。これらの論理では真に強いスポーツ界は生まれない、そんなことを改めて感じる一冊。前にも書いたが、未来へのビジョンから現実の行動へ、どんな社会、分野にもあてはまる日本の遅々たる改…

二〇〇五年、ブッシュは何をやるのか―日本はどう生き残る

今さらながら1月発行の本書を読み、第2次ブッシュ政権が世界に対してどう振る舞っていくか等を考える。日本のマスコミではほとんどみられない(というか報じない?)アメリカ政権戦略の裏をかいま見れる情報もあり、有益だった。 以下視点メモ。 軍事的な…

勝者の組織改革

組織を変えながら時代の変化に対応する。言葉では簡単なことだが、それをどう行動に移していくのか。遅々として進まない球界に対しても日本の「スポーツ界」に対しても、次世代への展望-ビジョンと「スポーツ界」全体としての動きがなければやがて衰亡の危機…

内務省 -名門官庁はなぜ解体されたか

現在の警察庁、総務省、厚生労働省、国土交通省を内包し巨大な官庁であった内務省を冷静な筆致で解き明かした本書。「地方行政の擁護者」「暗黒政治の総元締め」(本書内容紹介より)といった単純な善悪二元論でなく、その成立過程から解体までを簡潔に時に…

読了3冊

図解 ネットワークのしくみ改訂版 図解 ネットワークのしくみ作者: 増田若奈出版社/メーカー: ディーアート発売日: 2005/02/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る日本文化へのまなざし日本文化へのまなざし作者: 大阪外国語大学/産経新聞社…

海の史劇

日本の分岐点と言われる日露戦争から一世紀。日本海海戦の全貌だけをみると日本史上に残る快勝だったことは疑いない。しかし本書で描かれるロシア第二太平洋艦隊(バルチック艦隊)の長征の困難な現実、戦後の破談寸前の和平交渉を併せて見直すと、いかに日…

天皇と太平洋戦争

もっと現代史を知らなければならないと思い読了。高校時代も日本史ではなく世界史に興味があったので単位もとらなかった。しかし諸外国の歴史を知るにつれ自国史、日本史をより知らなければならないことに気づく。本書では太平洋戦争のターニングポイントに…

ワールドカップ出場決定

何よりも今回の試合を観て感じたのは、日本が出場権を獲得したこと以上に、サッカーがスポーツの世界を越え将来への夢をつなげ託せる数少ない出来事になっているという現実だ。いつだったかサッカー協会キャプテン川淵氏が「2050年までにワールドカップ自国…

源頼朝 鎌倉殿誕生

大河ドラマの影響で鎌倉幕府は如何に成立したかに興味を持ち読了。自分もやはり「判官びいき」の部分もあるが、日本の日本たらしめている「武家」政権を成立させた源頼朝の役割は大きいことを強く感じる。徳川家康も頼朝を尊崇していたともいうし、故司馬遼…

外国人が見た日本の一世紀

激動の二十世紀を通して外国人の視点、著作の一部から日本人、日本の姿を捉えた書。日本人は今でも諸外国の「目」を気にすることが多いが、内からでは見えないものを認識することはある時点では絶対に必要であり、それが自らの考えの多様性に結びつく。もち…