水の環境史 「京の名水」はなぜ失われたか

京都の近代水道建設を中心に、水と現代の関わりを描いていく。近代化によって変貌する京都の姿が近代日本の都市の縮図としてもみえてくる。琵琶湖疎水の建設によって水の供給が「一元化」(上下水道を近代水道だけに頼る)してしまった京都の現実を考えると水行政はこのままでいいのか。大規模災害時にも水の供給、二元化は必要ではないのか。「水の有効利用」とはどうするべきなのか。また新たな疑問が出てくる。

水の環境史―「京の名水」はなぜ失われたか (PHP新書)

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