教育基本法

http://tamesue.cocolog-nifty.com/samurai/2006/04/post_48bc.html
上記記事のみならず為末大選手のブログは毎回考えさせられるものが多い。
陸上競技に対する真摯な姿勢のみならず、アスリート生活の忙しい生活の中でも自分と社会の関わりについて的確な想いをウェブ上にアップしてくれている。
今記事でまさにそうだなと思ったのは教育の「タイムラグ」という問題。

教育の一番の問題点は、そのタイムラグでしょう。今、現在の日本のリーダー層である50〜60歳の方が学生だったのは30〜40年前。果たしてその時代の教育がどうだったかなんて検討もつきません。その頃の教育が現在に影響しているということは、30〜40年先にまで通用するようでなければ教育とは言えません。ここがすごく難しい点ではないでしょうか。

確かにいくら教育基本法のなかに「愛国心」の問題がどう表現されようとそれを運用する「人」の問題が一番考えなくてはいけないのは明らか。現状にある教育上の様々な問題があるにせよ、未来に生きる人を創るのは教育なのだから、先生方の年代の教育を引きずるだけではなく、本当の意味で未来をどうするかを熟慮した教育が必要なのではないだろうか。ましてや現代は社会の変化が激しくつい数年前の常識が激変している可能性さえある。そういう意味では今教育にしても日本は戦後培った教育の岐路に立っている。
大きく考えれば一人ひとりが自分なりにこの国の方向性をどうしなければならないのか。その声が教育基本法改正論議にあまり聞こえてこない。もちろん政策的にこれこれが必要だという現状の問題解決もなくてはならない。が、「日本をこうしたい」というビジョンともいうべき社会像を政治家にしてももっと声をあげてほしい。それこそが政治のあり方であり、政治家の本分ではないのだろうか。選挙の票読み発言やバラエティ番組の大言壮語だけではない政治家の心からの言葉を聴きたい。

ふと思ったのだが政治家はふだんどのように職務をこなしているのだろうか。(例えば政治家の一日ってどんなもんなんだろう)

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